ナカノート

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【まとめ】任天堂の株価 2016年

ご無沙汰しております。中野です。

早いもので、2017年まであと2週間を切りました。社会人の皆さまは仕事に忙殺され、そうでない皆さまは恋人がいれば勝ち組、いなければ必死にバイトやインターンをして現実逃避をしている頃かと思います。

 

さて今回は、個人的に今年何かと話題の豊富だった任天堂について、株価の変動からどんな1年だったのか振り返ってみたいと思います。

本記事はあくまで事実に基づく個人の見解であり、所属する組織の見解ではありません。

 

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(2016/12/21時点での任天堂の株価推移。Yahooファイナンスより抜粋)

 

2016年上半期

特に大きな動きは見られませんでした。遡って調べると、ポケモンgoの情報が飛び交っているのですがマスにとっては影響がなかったみたいですね。逆に、ゲームに詳しい投資家なんかは5月くらいに買い始めたんじゃないでしょうか。

 

事件勃発-2016年7月6日

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでPokemon GOのサービスが開始。アメリカでは翌7日には500万DLを突破し、リリース後1週間で2,500万DAUを達成。

その後はヨーロッパを中心に順次リリースされていき、22日にようやく日本でも解禁。この日は金曜日だったので電車が終わった後でも渋谷や新宿を中心にポケモントレーナーが大量発生。この週末は健康的に外出する人が多かった反面、ポケモンGOをだしにナンパする輩も多く、風紀が乱れたとか乱れなかったとか。

気になるこの時期の株価ですが、だいたいこんな感じです。

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7/19に今年最高値の32,700円を記録し、その後は下げ幅に転落。日本でのDL開始日にストンと落ちているのは、この日に任天堂が「ポケモンGOの連結業績への影響は限定的」というコメントを発表したことにあると考えられます。

それでも、リリース前の7月上旬の株価(14,000~15,000円台)までにはならなかったのは任天堂に対する期待値の高さの現れだったと思います。

ちなみに、この時の株価が歴代最高値と勘違いしている人を見かけますが、任天堂の株価の最高値は2007年に記録した73,200円です。この時はDS、Wiiを立て続けに販売した時期で、かつソフトが脳トレWiiスポーツなど高齢者でも遊べるソフトが多く、比較的ユーザーのレイヤーが限定的だったゲーム業界の垣根を壊すことに成功したとの見方が徐々に広まっていったため、というのが大筋の見解です。

スーパーマリオラン発表-9月8日

8月は7月末と同じくらい(23,000~24,000円台)の株価でした。そして9月8日に年内にスマホ向けタイトルの「スーパーマリオラン」をリリースすることを発表しました。当日のプレスリリースでは、Appleのティム・クックCEOが「めっちゃファンだわー、期待してる」旨のコメントをしたことも併せて公表されており、再び上昇気流に乗り始めます。発表当日の高値は29,200円に昇り、その後も27,000円台で推移していきます。

期待はずれのNX-10月20日

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 (ニンテンドースイッチ。任天堂のHPより抜粋)

以前よりプロジェクトコードNXで知られていた任天堂の次世代ハードがこの日初公開されました。据え置き、携帯のどちらもできるという小学生でも予想できるやんけ!というコンテンツだったため、投資家の期待を裏切る結果となり株価が下落しました。

ただ、個人的には動画を見る限りだと簡単なようで結構すごい技術だと思っています。特に据え置き→ポータブルに以降した時にスムーズに画面が切り替わって継続してplayできるのは中々真似できそうでできないことだなと。

前日20日には27,270円でしたが発表の翌日には23,970まで下がりました。その後は暫く25,000円前後が続きます。

 

持ち直し-ポケモン最新作発売-11月18日

11月18日にポケットモンスターの最新作であるサン/ムーンが発売されました。初回出荷本数が全世界で1,000万本を突破するなど好調な滑り出しでした。収益があまり任天堂に還元されないポケモンGOと違い、本作は任天堂の取り分も大きく、投資家も概ね期待感を膨らませたようなマーケットになりました。

発売開始日には久々に26,000円を超える始値でスタートし、そのまま27,000~28,000円で取引されていきます。スーパーマリオランもあるしきっと好調のまま新年を迎えるのかなと思ってました。

 

スーパーマリオラン、賛否両論の影響-12月16日

12月16日の午前3時とかいう微妙な時間にローンチした同作ですが、やたらと1,200円というワードが飛び交う作品となりました。その理由はすでにご存知の方も多いかとは思いますが、チュートリアルを経てクッパを倒そうと思ったら1,200円ぷりーずというポップアップが登場するというもの。

仮にもソシャゲの会社に勤める身としては、このクオリティーで1,200円で全部遊べるのは良心的な価格設定だと思っています。ただ、社会には課金ゲーは何が何でも無課金で遊ぶという謎のポリシーを持った人間が多く、課金しないと遊べないクソゲーという批判が目立ちました。

結果、もともと先週から売り先行の注文が緩やかに続いていたようですが、その流れに拍車がかかり、一時前日比5.6%安というNXショック以来の下落率となりました。12月19、20日は連続して始値24,000円台となりBloombergなかなか残念な見出しの記事を書かれてしまい、2016年はこのまま幕を閉じるものと思われます。

 

まとめ

とまぁいまいまで言ってしまうとネガティブな論調になってしまう任天堂社ですが、2015年までの株価は長いこと約11,000円だったこと、2016年開始時には約15,000円だったことを踏まえると(投資家的には)素晴らしい1年だったと言えるのではないでしょうか。やはりポケモンGOの爆発的な人気を見ると、妖怪ウォッチにはリプレースできないであろうIPの強さを感じ、底力のある会社だなと思います。

 

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